里海ダイビング【岩手県】みちのくダイビングリアス– ODE出展者紹介

出展者情報

出展者名

みちのくダイビングリアス

紹介してくれる人

クマ(佐藤寛志)

ブースの紹介

春夏秋冬、表情を変える三陸の海へご案内致します。

また、海だけではなく川に遡上する鮭の観察会(サーモンスイム)も開催しております。

牡蠣やホタテなどの養殖漁場に潜ったり、藻場を再生させる里海ダイビングにご参加いただけます。

基本情報

住所
岩手県大船渡市三陸町越喜来甫嶺40-2

電話番号
0192-47-4677

URL
https://diving-rias.jimdosite.com

現地取材レポート

ダイバーが再生させた浪板海岸

東北は暖かい南の海とは違う、ダイバーと海、地元漁師との密接な関わりがあるという点で、より海の環境を守る意識を持ったダイバーが多く訪れている。

震災から早10年が経つ。その間に、海中の自然環境は復活を遂げながらも、「海の砂漠化」磯焼け問題など、新たな環境問題も発生している。磯焼けとは、海藻が繁茂して藻場を形成している沿岸海域で、海藻が著しく減少・消失して代わりにサンゴ藻と呼ばれる薄いピンク色をした硬い殻のような海藻が海底の岩の表面を覆い尽くす現象。まるで、砂漠のようになっていることから、海の砂漠化と呼ばれている。

原因は様々だが、温暖化による、海水温の上昇や、それに伴う海藻を主食とするキタムラサキウニの増殖などが挙げられる。

そんな中、地元漁師、行政、そしてダイバーが一緒になって、磯焼け対策を行っている。綾里湾にある、浪板海岸は、そんなダイバーたちの地道な活動によって、藻場が再生したモデルケースのような海だ。

ボランティアダイバーによって浪板海岸の海中に設置されたスポアバッグ。中には、種苗のついた海藻が入っている。バッグを浮かせているのは、キタムラサキウニに食べられないようにする工夫。

ビーチからエントリーするとすぐに、アマモの森が広がり、様々な生物が生息している。アマモの森を抜けると、今度は、岩肌などに、カジメが根を張り、秋から冬にかけては、アイナメやクジメが産卵を行っていて、オスが卵を守っているシーンを見ることができる。生みつけられた卵のクローズアップ写真は、まるで海の宝玉のように美しい。

ダンゴウオも港の防波堤の水深4mの壁に何匹も姿を見つけることができる。最近、冬の水温が以前より下がらずに、季節来遊魚が12月になっても死なずに泳いでいるのを良く見かけるそうだ。

顕著なのが、2年前まで季節来遊魚であまり見ることのなかったチャガラが、今では群れをなして越冬するのだという。

ウニの駆除が行われていないエリアは、やはり磯焼けが進行しているが、その現状を知っておくことも「海の豊かさを守る」ことを意識する上では重要なことだ。

キタムラサキウニとチャガラ。今の岩手の海の変化を象徴する2種類の生物。

震災後新たに作られた岸壁の先には、 津波で崩れ落ちた岸壁が、まるで海底遺跡のような様相で佇んでいて、浪板海岸の別な表情を垣間見ることができる。

里海ダイビング

里海ダイビングとは、牡蠣や帆立などの 養殖漁場に潜ったり、藻場の再生プロジェクトに参加 したりと、一般ダイバーが参加して、海を育てていく活動に参加できる。ただ、ダイビングを楽しむだけでなく、海の環境を守る、こうしたダイビングのスタイルは、徐々にダイバーに受け入れられているようだ。

「潜り、楽しみ、そして守る」というオンラインダイビングエクスポの掲げるテーマの一つにも 精通したダイビングスタイルでもあり、今後も、私個人的にもこうした取り組みには関わって行けたらと思っている。

サケの産卵シーン観察

11月は、紅葉と共に、白鮭が産まれた川に戻ってくるシーズンでもある。その周期は、4年。今年もその時期に岩手の大船渡にある川を訪れた。しかし、例年と違っていたのは、今までは、1000匹ほどのサケが遡上してきていた川に、 本来ならピークの時期 に、数十匹程度しか姿を見せていなかったことだ。

水温の上昇、極端に降水率が低かった2020年。岩手や宮城の河川 に遡上してくるサケの数は激減していたのだそうだ。来年は例年と同じくらいの白鮭が戻ってきてくれることを期待している。

取材・写真・文 越智隆治

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